できるだけ山

家族でトレキャンに行ってきました。

でかけてきましたのは、鳳凰三山の玄関口、夜叉神峠。

日曜の昼すぎ、芦安着では、夜叉神峠登山口駐車場は満車。芦安の市営駐車場からはバスで夜叉神登山口まで。（大人2人小人2人で1540円（片道））夜叉神峠までの道は狭隘なわりに車がよく通りますので、いずれにしてもバス使用が無難かと。

登山口から夜叉神峠までは、こんな感じの全く危なげない緩やかな登山道を1時間ほどで到着ですので、小さなお子さん連れでも安心して登れます。


夜叉神峠


小屋



幕営料は一人400円。ここは水場がないのが難点ですが、宿泊者には1リットル100円で水を売ってくれるそうなので、持参する水は最小限でよいのではないかと。（ただし小屋の営業状況を事前に確かめておいた方がよいと思いますが。）
立派なステンレス製のバイオチップトイレはにおいもありませんし、夜は電灯もつく上にトイレットペーパーまでも完備。そこらのキャンプ場より快適なトイレです。

夜叉神峠テント場


連休というのに貸し切り。アクセスがいい上に、眺望もよくて、実に気持ちいいテント場なのに。。
以前来たときより笹が生い茂りテント張れるスペースが小さくなっているような気がしました。あまり泊る人いないのでしょうか。

小屋前のテーブルで白峰三山を眺めながら小屋で購入した缶ビールなど。

500円ですが、キンキンに冷えてますよ。ここは電気が来てるのですね。


夕焼けに染まる筋雲がビューティフル！

携帯でこんなにきれいに撮れるのになぜ重い目をしてデジカメを持って行くのか！と。

山テントはソロ用ばかりなのでどうするか迷ったものの、意外にも2.1mx2.1mで3.6kgほどと、サイズ・重量が4人用山岳テントと遜色ないと判明した古いコールマンテントを使用。家族にゆったりと過ごして欲しかったので、自分はテントの横にはったツェルトで寝てみました。
アドレナリン0は妻に、私はアルパインダウンハガー#3。



ツェルトの適度な包まれ感とフルオプション装着のFBM ThermoBladeでぬくぬくと安眠。。zzz...。。。。できるかい！ツェルト内側のひどい結露でシュラフが濡れたようです。シュラフカバーを持ってくるべきでした。。見上げる満天の冬の星座に追われるように、たまらず家族のぬくもりに満ちたテントに逃げ込みました。厳冬期シュラフの中で妻は汗ばむほどだったそうですよ。

翌朝は、一足先にテントを抜け出し、北岳がモルゲンロートに染まる頃合いを見計らって、ちょうど淹れたばかりの珈琲に妻を誘い出す。。という、マニュアル世代とも称されたバブル入社組に属する私ならではの完璧なプランニング！なのであります


お手軽ハイクで、素晴らしい南アの展望を眺めながらまったり過ごせる夜叉神峠。家族を置いてきぼりにしがちなお父さんや、はかなげな深窓の令嬢を彼女にした独身貴族などなど、大切な人に山で過ごすことの楽しさを共有してもらいたいと考えるハイカーがいるならば、こここそが絶好の場所だと自信を持ってお奨めできると考える次第です。

付記：
・ここを訪ねるなら、GW開けくらい、まだ残雪の白峰三山が望める頃がベストシーズンではないでしょうか。
・下山後の入浴は、芦安温泉　岩園館（日帰り料金　大人1000円、小人500円）がおすすめ。掛け流しの露天岩風呂が最高です。プランをより完璧なものに！