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2008年10月04日

桜平、オーレン小屋、硫黄岳 後編

桜平、オーレン小屋、硫黄岳 後編

硫黄岳から夏沢峠を経てオーレン小屋に戻ると時刻は13時。

小屋前のテーブルに集合。「さーて昼食はメンラーだー!」とSさんがはりきって湯を沸かし始めると、「メンラーなんて喰ってる場合じゃないだろう!」と大量のつまみをテーブルに出す茶柱さん!宴会モード全開です。こんなこともあろうかと、私も用意しておいた乾き物とプラティパスのバーボンをお出しします。Sさんも大量のつまみを。

桜平、オーレン小屋、硫黄岳 後編

一通りビールをすましたら、茶柱さんはウイスキーのお湯割りに移行です。茶柱さんのお湯割り作成方法はといえば、ガスストーブでシエラカップに一杯分のお湯を沸かし、そこにウイスキーを投入するというもの。これぞ山や!という感じです。きわめて合理的です。

おすすめの山の話。冬山での臨死体験のお話。山用品店の品評。などなどその他、硬軟とりまぜたお話を聞きながらのお酒、大変にすすみました。
どれくらいすすんだかというと、酔っぱらってついうとうとしてしまった私が、椅子から転げ落ちてしまった程です。
もし仮にこれでけがをしたりなんかして、山小屋に偶然泊まっているナースのお世話になったりなんかしたりすることがあったら、「いやあうちのものがお世話になってすいませんです。おわびに今度シーメーでもいかがでしょう」などという展開になったりして、茶柱さんを喜ばせてしまうような事態になっていたかも知れませんです。危ないところでした。

フリースやダウンベスト、タイツなどもはいて宴会に臨みましたが、4時半にもなると結構冷えてきます。茶柱さんはサンダルにはきかえていたのでさらに足先が冷えて辛かったそうです。車中で30分ほど仮眠しただけということもあり、茶柱さんたちも、眠気に襲われたようですので、お開きに。

さーて、暖かーいテントに。。。いや暖かくないのです。私のスケスケスースーのContrailは!

ということで、替えのパンツ以外着られるモノは雨具まで全部着込み、
○着用したもの:長袖下着、半袖Tシャツ、長袖シャツ、フリース、ダウンベスト、ウインドブレーカー、タイツ、ズボン、靴下2枚重ね、雨具上下。


#5と#7の二枚重ねのシュラフ+シュラフカバーに頭の先まで完全に潜り込みます。

ここでひとつ反省点。テント内の狭さもあって、2枚重ね+シュラフカバーを、酔っぱらった状態で一枚一枚着ていくのがどうにも大変でした。酔っぱらう前に全てセットしておくべきでした。。

疲れもあって、あっという間に眠ったようですが、膀胱の充満感に目が覚めたのが10時半。シュラフから出るのもいやだなあと、膀胱の件は気のせいということにして再度眠ろうとしますが、しんしんとした冷えに目がさえてきます。
1時間ほどで、あきらめてシュラフからエイヤと出てトイレに行くことに。。

。。ふと見上げると、、、、星空がすごいことになっています!

そこはまさに星空というより、宇宙空間!(c)バードメンさん 秋の澄んだ夜空にうかぶ天の川は本当に素晴らしかったです。

トイレから戻りましたが、すぐには眠る気がしませんでしたので、しばし星空などながめながら、バーボンと、昼間茶柱さんにもらった一口羊羹で体を内部から暖めることにしました。30分ほどでバーボンもあいた頃、シュラフに再び潜り込みます。バーボンと羊羹という禁断の組み合わせは予想以上の発熱パワーで、すんなりと眠りにつくことができたようです

途中でもう一回ほど目覚めましたが、朝5時半頃までは眠ることができました。トータルでは8時間以上は寝ていたかと思います。なんだかんだいって、そこそこ眠れたようです。

ここでTarptent Contrailを山のテン場に初実戦投入しての感想。

1.寒い
言うまでもありませんが、シングルウォールの上、屋根と床はネットで連結されてますので、いくら低く張ってもすきま風は
さけられません。今回、サイド2カ所、前面1カ所のループに張り綱を追加し、できるだけ低く張ったつもりなのですが、ひょっとしたらトレッキングポールをすこし短くすればもうちょっと低く張れたかも、、と今更ながら思いました。
いずれにしても、梅雨明けから9月半ばまでの2000m以下のテント場がContrailの快適睡眠エリアなのでしょう。

2.床がすべる
シルナイロンの床ですので、摩擦係数が低いのです。寝袋の下のマットがいつのまにかどこかに逃げていってしまいます。
今回持っていったマットが小さなUBERLITEだったことも敗因です。重さも大してかわりませんし、容量には余裕がありましたのでせめてリッジレストを持っていくべきでした。床の摩擦対策としては、シーリング剤(SILNET)で床に直線を何本が引くといいということなので、次回(来夏。。)までに対策しておきたいと思います。

3.結露はほとんどなし
気象条件にもよるのでしょうが、前回のキャンプ時と同様、今回も結露はほとんど見られませんでした。換気がよすぎなので結露の余地がないような気がしますが、Contrail使いの先達様のブログ記事では結露がひどいということが書いてあったので、ひょっとしたら結露するくらい密閉した張り方も可能なのかも知れません。もうちょっと設営方法を試してみないといけません。

4.軽い
唯一の良い点ですね。本体が640g+タイベック製のグランドシート+必須ペグ4本+オプションペグ3本でトータル約850g。
私のザックを担いでみたSさん、「うわ、軽っ!」と驚いてらっしゃいました。

5.非自立型
ペグが効かないところでは自立しません。涸沢でいのうえさんがBetaMidを設営したように石を利用すればよいのでしょうが、純正の張り綱は長さの問題もあってそのままでは石に結ぶことができません。別途細引きを用意する必要がありました。さらに、せっかくテン場に用意されている簀の子が使えませんでした。。

6.幕体の弛み
夜半に起きたとき、妙に天井が低くなっていました。どうやら夜露を吸収した幕体が少し伸びて弛んだようです。
張り綱を引いて、テンションを調整する必要がありました。以前にソロノッポさんに指摘された通りでした。



朝起きてみるとすっかり曇っておりまして、本日歩く予定だった東天狗岳もガスっているようです。

ゆっくりと朝食などを用意しますが、ここで大変な失態をしてしまいました。棒ラーメンを作ろうとお湯を沸かしている最中にガス切れ。パッキング時には、半分弱ほど入っていることを確認し、少々不安に思いながらもまあ大丈夫だろうとたかをくくっていましたが、低温でもあり、思った以上にガスを消費してしまったようです。今回は茶柱さんにお借りすることができたのでよかったですが、一人でしたら非常用のメタを使うしかありませんでした。茶柱さん、誠に不注意で申し訳ございませんでした!

ガスもひどくなるようなので、撤収にかかることにしました。

その時、視界のはじにのそのそと動く黒い影!

なんとカモシカです。全く人を怖がる様子無く悠々とテント場の脇の草を食してます。小屋番さんの話ではこの一匹だけが人慣れしていて、頻繁にここに出没するのだとか。

茶柱さんとカモシカ
桜平、オーレン小屋、硫黄岳 後編

帰りにはおそろいの硫黄岳のバッジなどをゲット。私はオーレン小屋のバッジも購入いたしました。

バッジご購入中
桜平、オーレン小屋、硫黄岳 後編

桜平へ戻り、ひとっ風呂浴びて帰ることにしました。

林道のハリアー
桜平、オーレン小屋、硫黄岳 後編


立ち寄りましたのは望岳の湯。茅野市営ですので、入浴料は400円と安いです。露天風呂はないですが、風呂場からは八ヶ岳をバッチリと望むことができとても気分がよかったです。

とにもかくにも、本当に楽しい初めてのグループ山行でした!茶柱さん、Sさんどうもありがとうございました!


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この記事へのコメント
おわぉ! 2連発の放置民ブログリンク、あじがタウございます!
いい加減kimatsuさんにも「ウェルカム」してもらわねばですね。ウフフウフフ

Sさんに「うわ、軽っ!」っと言わしめたザックは何キロくらいなんでしょう?
詳細な内臓露出をお待ちしております♪

ところで「キャンプ目的登山」ですが、「トレイルでキャンプ」なので『トレキャン』とかいかがでしょう?
聞き間違ってもらえたらトレランのステキ女子からモテモテになれる可能性も残せる、姑息ネーミングですw グフフグフフ
Posted by いのうえいのうえ at 2008年10月04日 05:14
こんにちは!やってますね!
高い山は迫力がありますね。
私は高い山には登ったことがないのでドキドキしてしまいます。
しかしながらTarptent !やる気ですね~。
みなさんタフです。
Posted by D.KIKUCHI at 2008年10月04日 07:51
こんにちは

充実の山行のあと ステキなお仲間と宴会、いいですね。
テントのレポートも有難うございます。寒いのはULに付きものなのでしょうか。しかし、この軽さは補って余りある長所ですね。

あー山行きたい!
Posted by somtam at 2008年10月04日 14:52
”スケスケスースー”では中途半端ですので、次回は”シースルー”でお願いします。(笑)

でも工夫して道具を対応させていくのは楽しそうですね。
私は、知識もないので ”素”を楽しむ派 ですけど(^^;
Posted by らんどらんど at 2008年10月04日 15:54
13時過ぎから宴会ですか~
いやはや山時間って素敵ですね!

予想通りの<Contrail>
かなり寒い週末でしたから想像するだけで。。。。
でも飲んじゃえば関係ないって事ですかね(笑)
Posted by トオル at 2008年10月04日 18:40
こんばんは~
なんだか忙しくて出遅れました。
それにしてもとても寒かったですね。普段でしたらもうチョット暖かいはずですが・・・
宴会最高でしたが、眠かったです。
kimatsuさんが起きた24時ごろ満天の星空だったようでしたが、自分が起きた3時はオリオン座方向(南東)しか見えませんでした。くやしいっすよ。
またご一緒させてくださいね。
Posted by 茶柱 at 2008年10月04日 19:13
ん~なるほど、今回はシュラフ#5と#7だったのですか。
ところでどちらに先に入られたのでしょう?#5ですか?
考えるとどちらが先のほうが良いのでしょうかね^^
でもULダウンの#2位が欲しくなりますね~僕も欲しいです。

それにしても宇宙空間かぁ~見てみたいです^^
Posted by 横道(チバKX56)横道(チバKX56) at 2008年10月04日 23:25
この日は結構冷え込みましたね。
場所は違えど、私も寒くって何回か目を覚ましてしまいました。
しかし、すごいつまみの量ですね~
Posted by ぐらっちぇ at 2008年10月05日 15:55
バーボンと満点の星。うーん、ロマンだなぁ~
羊羹のような、甘い物も、割とウィスキーに合いますよね(^-^)b

楽しまれたようで、何よりです。
Posted by たそがれライダー at 2008年10月05日 18:55
皆様、またちょっとでかけてまして、レスが遅くなり失礼いたしました。

>いのうえさん

ウフフありがとうございます。

山歩き初心者なので新しい装備ばかりという点が、軽量の要因だろうとは思います。

「トレキャン」!よいではないですか。
トレラン系の女子にモテモテ、男子一生の夢でございますね。
いのうえさんも涸沢トレッキングの余勢を駆って、いっそ次はトレランの方までいっちゃってくださいまし。
Posted by kimatsu at 2008年10月05日 18:55
>D.KIKUCHIさん

この時期の八ヶ岳でのTarptentはタフというより無謀だったような気がします。^^; それでもまあ、ちょっと寒かっただけで、死ぬことはなかったと思いますので、何事も経験ということで!
Posted by kimatsu at 2008年10月05日 18:59
>somtamさん
ULの麻薬に負けてしまいました。^^
タープ泊に比べればまだましかとは思いますが、、
Posted by kimatsu at 2008年10月05日 19:03
>らんどさん

アライシングルツェルト、、ツェルト購入時には、通常型の方がよかろうと、検討対象にはならなかったのですが、ulgoodsさんに取り上げられると途端に魅力的に思えてきてしまいます。ということで、、ください!
Posted by kimatsu at 2008年10月05日 19:09
>トオルさん

そうですね。13時スタートで16時半就寝ですから、まさに山時間ですね。
Contrailでも眠らせてくれる、バーボンの力は偉大でした。
Posted by kimatsu at 2008年10月05日 19:11
>茶柱さん

本当にどうもありがとうございました!また是非お願いいたします。Sさんにもよろしくお伝え下さい!

それにしても、もう雨が降り出しているようですが、明日からの北八つ方面が心配ですね。ツェルト泊されるということですし。夜間に星空になればよいのですが。
Posted by kimatsu at 2008年10月05日 19:15
>横道さん
サイズからいって、#7が内側がいいような気がしますが、私のは#5が化繊で#7が羽毛なので、華麗臭(笑)を考えると、洗濯のしやすい#5が内側の方がいいのかもしれませんね。でも羽毛が内側の方がやっぱり肌触りがよくてなんとなく暖かい気がしますですね。

たしかにULダウンハガーの#2か#3あたりが欲しいですね。
Posted by kimatsu at 2008年10月05日 19:20
>ぐらっちぇさん

そういえば、この日に北アの沢でツェルト泊&携帯トイレ訓練(笑)だったんですよね。非常時を考えればこの程度の寒さはたいしたこと無いと考えておかないといけませんね。
Posted by kimatsu at 2008年10月05日 19:22
>たそがれライダーさん

え!羊羹とバーボン、たそがれライダーさん的にはありですか!
でも確かにバーボンの煙臭さと羊羹の甘味のマリアージュ(笑)そう悪くなかったです。
Posted by kimatsu at 2008年10月05日 19:23
『山でバーボン』

至福の時間って感じがします

しかも椅子から転げ落ちるのも素敵です(笑)
Posted by こた at 2008年10月05日 20:58
お疲れさまでした。満点の星空羨ましいです!
しかし、想像以上に寒そうですね。気を引き締めねば。
Posted by やな先輩 at 2008年10月05日 21:09
初めての経験も多々あり、
ベテランの方のホローもありの楽しい山歩きとなりましたね。

kimatsuさんも、こうして一杯経験を積んでいかれ
頼もしい山やさんになられていかれるのでしょう^^
Posted by のんピー at 2008年10月06日 05:03
>こたさん
山でバーボンは最高ですね。こたさんの場合は翌日のお仕事にひびかないようにほどほどにどうぞ!
Posted by kimatsu at 2008年10月06日 08:35
>やな先輩
やな先輩も週末八ヶ岳だそうですね。このときは紅葉ははじまったばかりでしたが、2週間もたったこの週末は、多分紅葉がすごいことになっているんじゃないかと思いますよ。レポ楽しみにしております。
Posted by kimatsu at 2008年10月06日 08:38
>のんピーさん
ベテランの茶柱さんたちとご一緒できて、本当に色々と教えてもらったり、秘技を盗んだりすることができました。やはり本とかWEBだけでの勉強ではだめですね。
あと、体力のなさも痛感しました。丹沢あたりでもっと鍛えないとです。
Posted by kimatsu at 2008年10月06日 08:43
うひゃひゃ、Tarptentで挑んだのね(喜)
となると、シュラフの性能は重視しないとなぁ・・・。
#2は中途半端な気がします。
どーせ雪上もやりたくなるんだから#1を買いまひょ。
山は冬が一番キレイですぞ!
Posted by BOSS at 2008年10月06日 20:22
>BOSSさん
挑んで参りましたよー。
なんとか生還いたしました。。というほどでは、風弱めの晴天だったので、なかったのですが、やはり気象条件がもっと厳しいこともあることを考えると少々心許ないですね。

#1なら冬もいけますですか。。ブルブルイカンイカン。。
でも、本沢温泉あたりなら冬に行ってみたいですね。
Posted by kimatsu at 2008年10月06日 21:47
この山域はUFOの目撃談は異様に多い場所です。その星の中に・・・・なんてことないですよね(^^;;近くのしらびそ小屋のご主人の今井さんが、天狗岳の下の雪崩の巣になっている場所にUFOが着陸するのを、多くの宿泊の登山者と見た・・・という話を手記で読んだことがありました。

話がそれちゃいました(笑)
Contrail、軽くて、通気性がよくて、なかなか良さそうですね!結露するとなると、森の中の草地とかでしょうか?
いずれにしても標高がさほど高くない、夜露が激しい場所のような気がします。冬以外の山では、使えるシェルターかもしれませんね♪
Posted by ユウ_zetterlund at 2008年10月06日 22:14
>ユウさん

>冬以外の山では、使えるシェルター

ユウさんにそういって頂けると救われた気持ちです。(喜

そういえば、結露の記事は確かに初夏の低山の草地のサイトでした。そんなところなら少々結露してもあまり気にする必要ないかもしれませんね。
Posted by kimatsu at 2008年10月07日 16:48
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