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2008年06月08日

塔ノ岳

前回のリベンジに塔ノ岳に行ってきました。
前回は小丸尾根の急登にあえぎ、塔ノ岳と鍋割山を結ぶ山稜の中間点である二俣分岐に到達した時点で、当初の予定の塔ノ岳をあきらめ、名物鍋焼きうどんに引き寄せられるように鍋割山に行き先を変更してしまいました。

今回は以下のことを課題としました。
・早く出発する ・・・前回は二俣分岐で時間切れになったので、、
・小丸尾根の途中では座って休憩しない。・・・前回800m付近のベンチに腰掛けて休憩した後、とても苦しくなったので、、
・ヤマビルに注意・・・血を吸われたくないので、、



おなじみの表丹沢県民の森Pに駐めます。これまで2回ここにとめた時はいつも駐車場は一杯で路駐でしたが、今回は駐車場に駐められました。
蒸し暑さのせいか、はたまたヤマビルのせいでしょうか?
塔ノ岳

ズボンのすそを靴下にいれこみ、靴下にはたっぷりヤマビルファイターをふきかけます。さらにたっぷりヤマビルファイターを噴霧しておいた
ストッキングの輪切りを靴からずぼんのすそを覆うように装着! 万全の体制です! 
塔ノ岳

おなじみの西山林道を二俣まで歩き、小丸尾根に突入します。
やはり2ヶ月前とは緑の量が違います。でもその反面、木々の間から得られた眺望がなくなり、登山道は前回よりも薄暗く感じます。
塔ノ岳
前回休んだ標高800m付近のベンチ。私の休憩をはばんでくれるように崩壊していました。
塔ノ岳
休むことなく登りますが、やはり1100mくらいからの急登からは足がなかなかすすみません。
それでもなんとか休憩することなく、アセビの密集しているポイントまで来ました。ここまで来ればもう一息ということは前回でわかっているのでなんとか歩き続け、課題通り二俣分岐まで無休憩で到達するこことができました。
塔ノ岳
雲にかすんでいますが、うっすらと秦野の町ものぞめます。
でも寒い時期に登った時のようなすっきりとした眺望は、この季節にはなかなか得られないのでしょうね。それでもかすむ眼下の景色をながめつつ気持ちのいい風にふかれながら、カレーパンをかじり、
アミノバリュー粉末を飲み、塔ノ岳最終アタックに備えます。

鍋焼きうどんの誘惑にも負けず、鍋割山稜を塔の岳へ向かいます。ぶなの新緑が美しい稜線歩きです。さすがにこの稜線は人が多いです。
塔ノ岳
金冷しで塔の岳へのメインルート大倉尾根と合流します。大倉尾根はさすがに人が多いです。
今までこんなに多くの人が歩く登山道は大山くらいでしか経験していません。
大倉尾根は麓の大倉から塔の岳までの標高差1200mを、バカに延々と登りがつづく尾根ということで、別名バカ尾根とも呼ばれるそうです。

金冷しから塔の岳までの標高差150mも、ずっと階段の登りです。
塔ノ岳
あえぎながらなんとか登りますと、、、
塔ノ岳
ついに塔ノ岳頂上を征服です!
塔ノ岳

広々とした山頂ですが、さすがに丹沢でもっとも人気の山だけあり、多くの人びとであふれています。
山頂からは360度の絶景が広がるらしいですが、残念ながらすべての方向がガスにはばまれ何も見えません。
塔ノ岳
それでも前回は敗退した塔の岳になんとか到達できて大満足です!
一番メジャーな塔の岳にも登っていないのに、丹沢に山登りにいってます!とかいうのが気が引けていましたが、これでなんとか気にせずいえそうです。^^

頂上では塔の岳征服の満足感にひたりながら、カップヌードルの新作ミルクカレー味とコーヒーを頂きました。ミルクカレー味いけました!
塔ノ岳
帰りは、行きと違う道をと思い、バカ尾根を堀山の家まで降り、そこから二俣方面に降りる登山道を戻ります。

塔の岳からは行きに通った金冷しの分岐を通りすぎると花立山荘です。ここからも景色がいいらしいですが、やはりガスっています。ここから堀山の家までの標高差300mほどがバカ尾根の一番バカな部分とのこと。その通り、急な階段が延々と続きます。階段がないところもガレた歩きにくい急坂です。ここを登るのはかなりきつそうです。
塔ノ岳


堀山の家からはバカ尾根を外れ、二俣方面へ分岐する登山道に入ります。

先ほどまでの人にあふれていた尾根とうってかわって、こちらは誰も歩いている様子がありません。いつもは下りも遅いのでかなりの人に抜かされるのですが、結局一人も抜かされることもありませんでした。この登山道はあまり整備されていないようで、木の根っこが縦横無尽に剥き出しになっており、相当に歩きづらい道です。
塔ノ岳
最初のうちはゆるい下りでどこを歩いても大丈夫でしたが、急な部分になると、木に結んであるテープを次々にたどって道をみつけないといけないような状況です。
段差も大きく、ものすごく時間がかかり、体力も使います。整備されていない登山道というのがどんなに歩きにくいか思い知らされました。
整備されていない登山道でもこんなに大変なのに、道のない藪山を歩くというのはどんなに大変なのか想像もつきません。

この大変な尾根をくだるとき気づいたのは、地図上ではほんのちょっと尾根の方向が変わっているだけにみえても、実地での実際の方向の変化は思っている以上に大きく感じるということです。
地図上の表示から、実際の状況をイメージできる感覚を身につけることが読図には重要なのだろうと実感しました。

なんとか薄暗くなる前に駐車場に着きましたが、最後の悪路は予想以上に大変でした。。
WEB情報で荒れ気味と書いてあるような登山道は行かないようにします。。


渋滞もなく自宅に帰り着き、ほっとして夕食の食卓に、、
「ところで、今日はヒルは出なかったの?」と妻からの問いが、
「そりゃもうバッチリ対策したから。」
「え、これはなーに?」
見るとアキレス腱のあたりに三角形のキスマーク
「え、え、!」とパニくりながら脱いで洗濯かごにほりこんでいた靴下を見ると、血の跡が!!
ヤマビルファイターをたっぷりしみこませた分厚い靴下の上から吸血されていたようです!

路面にヒルがいないか気にしながら歩いていましたが、全く姿を見ることがなかったので、すっかり油断していましたが、いつの間にか鉄壁の防御線を破られていたようです。思い返しても、いつ喰われたのか全く記憶がないです。
丹沢のヤマビル、、やはり手強かったです。

ともあれ、塔ノ岳の登頂を果たして大満足の週末でした!(当分丹沢にはいきませんが、、)


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この記事へのコメント
これほどの完全防備ですら吸われちゃうんですね。。。
山ビル、恐るべし!!
Posted by いのうえいのうえ at 2008年06月09日 00:55
塔ノ岳でもやられましたか!
丹沢には「ヒルガタケ」があるぐらいですから
やはり恐ろしい所なんですなー。
しかも【ファイター】が突破された訳ですから...

半径1m以内には来るな、そういう対策があると良いんですが
ファイターでも...(絶句)
Posted by いまるぷいまるぷ at 2008年06月09日 01:59
え~万全の体制のように思いますが
恐くて・・・私・・・近づけませんよ~
Posted by チャイ at 2008年06月09日 06:43
服の中に入らなくてよかったですね~

ヤマビル、恐ろしや~恐ろしや~(>_<)
Posted by たそがれライダー at 2008年06月09日 08:00
金冷しから塔の岳までは、階段だったのですね。
階段、結構足に来ますよね。
丹沢のヤマビルは、手ごわいですな~
こわいです。
Posted by nhiro at 2008年06月09日 08:32
>いのうえさん
いつの間に吸われたのかわかりませんでしたです。
ヤマビルはステルスです!^^
Posted by kimatsu at 2008年06月09日 08:40
>いまるぷさん
ファイターが1匹に押さえてくれたのか、
ファイターがきかなくても1匹だけだったのか、
どちらにしても無力感にさいなまれます。。
もう波動シューズしかないでしょうか。^^
Posted by kimatsu at 2008年06月09日 08:43
>チャイさん
ただ、全く姿をみかけなかったので、油断して途中から初期の万全の体制がくずれていたかもしれませんです。もうちょっと長く切ったストッキングを使用すればよかったかもです。。
Posted by kimatsu at 2008年06月09日 08:45
>たそがれライダーさん
そうなんですよ。吸われた跡を見つけてあわてて素っ裸になって全身を
見回しましたが、幸いその一カ所だけでした。
Posted by kimatsu at 2008年06月09日 08:47
>nhiroさん
nhiroさんが3月に登られたときは大倉尾根なんですよね。
いや、あそこを苦もなく登られたご様子で、大尊敬です!
Posted by kimatsu at 2008年06月09日 08:51
ヤマビル取締隊長殿こんにちは

ついに塔ノ岳制覇おめでとうございます。(^_^)v

この間の櫛形山でkimatsuさんと同じくミルクカレー食べていましたよ。

万全の体制で出撃されましたが、やはりやられましたか・・・恐るべし丹沢。

2週間後kimatsuさんの血でまたヒルが増えていますね。ふっふっふ
Posted by 茶柱 at 2008年06月09日 13:00
ふっふっふっふっふ。
血を吸って、そのタンパク質で卵を作るのですね。

kimatsuさんの蛭たち...。逢ってみたい。
Posted by いまるぷいまるぷ at 2008年06月09日 16:15
kimatsuさん、
塔ノ岳は良く行きました。

川崎や川口に住んでいたころに。
しかし、その当時、10年前当たりになりますが、
あまりヤマビルのことは気になっていませんでした。

山梨百名山の篠井山がヒルで有名でY-chanも冬季にやっつけました。

Y-chan
Posted by Y-chan at 2008年06月09日 16:17
塔ノ岳登頂おめでとうございます、どんどん先へ行ってしまいますね^^

しかし、もういらっしゃるんですか、ヒルズが・・・
いやぁそしたら寒くなるまで行けません、ヒルは見るのも嫌なのに・・・
あー考えたら寒気がしてきました(^▽^;)

上からも落ちてきたりするんですよね?それはないのかな?いゃ~怖い
Posted by 横道(チバKX56)横道(チバKX56) at 2008年06月09日 20:39
やられましたか!
痛くないのでわからないんですよね。
血を吸って丸々太ったヒルって、ものすごく憎たらしいんです。
車で行けるヒルの巣窟は、丹沢の日向薬師です。
ここはものすごく気持ちいいのですが、駐車場で裏の里山に登る登山道のすぐ横にベンチがいくつかあります。ここがヒルの・・・・
Posted by ユウ_zetterlund at 2008年06月09日 21:34
>茶柱さん、
なんだ、ヒルなんていないじゃん、茶柱さんおおげさーと思いながら歩いてたのですが、全くもって認識が甘かったです。。^^

ミルクカレーいけますよね!
Posted by kimatsu at 2008年06月09日 21:34
>いまるぷさん
私のDNAを受け継いだヤマビルに会いに丹沢にいらしてくださいませ♪
Posted by kimatsu at 2008年06月09日 21:36
>Y-chanさん
ご訪問ありがとうございます!
Y-chanさんも神奈川に住んでおられたことがあるんですね。
丹沢のヒルの時期は山梨百名山におじゃましようかと思ってます♪
櫛形山では鹿を見ましたが、ヒルは出ないんでしょうか?
Posted by kimatsu at 2008年06月09日 21:39
>横道さん
知らないうちに喰われていたので、逆にヒルの気持ち悪い姿を見なくてすんでよかったかもしれませんです♪

リクエスト頂いてた塔ノ岳から東京方面の写真はガスってて撮れませんでした。すみません!
Posted by kimatsu at 2008年06月09日 21:41
>ユウさん
やられました!本当に全く気づきませんでした。

もう、ヤマビル人体実験に出かける気力がなくなりました。^^
日向薬師は冬になったら行ってみます!
Posted by kimatsu at 2008年06月09日 21:45
関西だと鈴鹿山脈がすごいヒル地帯です。ハッカスプレーをかけるとのたうち回って吸った血を吐いて死ぬので一度試してみてはいかがでしょうか。山ビルファイターは効果長持ちの反面即効性に乏しいですからね。
Posted by ソロノッポソロノッポ at 2008年06月09日 22:18
>ソロノッポさん
鈴鹿も多いらしいですね。即効性はハッカですか。試してみます!
Posted by kimatsukimatsu at 2008年06月09日 23:11
こんばんわ ヤナビル被害者の会会長さん
櫛形山にいるという話は聞いたことがありません。早川町とかにいくとたくさんいますよ。
南アの入口の伝付峠に偵察に行ってみてください。
そく戦闘開始ですから・・・うっふっふ
Posted by 茶柱 at 2008年06月09日 23:32
丹沢方面はまったく行ったことがありませんが、ヤマビルには会いたくありませんのでこれからも出撃しないでしょう(たぶん)。でも南アには行く予定なので、もしかしたらいつか遭遇してしまうかもしれません。・・・恐るべしヤマビルルルルルーーーー
Posted by ぐらっちぇ at 2008年06月09日 23:53
>茶柱さん
取締隊長から被害者の会会長に昇格?、、ありがとうございます。
伝付峠ですか、、絶対にいきません!
Posted by kimatsu at 2008年06月10日 08:37
>ぐらっちぇさん
そんなことおっしゃらずに、私のカワイい姪たち、もとい、蛭たちに会いに
丹沢にお越し下さいな!^^
Posted by kimatsu at 2008年06月10日 08:40
kimatsuさん
櫛形山は大丈夫です。
山梨百名山でヒルで有名なのは篠井山です。
貫ケ岳、高ドッキョウあたりの南部に位置して、富士川西岸は注意です。
Posted by Y-chanY-chan at 2008年06月10日 23:04
山岳悪性生物研究所所長に就任なさいまして、お目出度いことでごじゃりますわい。研究に研究を重ね、やつらが北の方へ来ぬように、南の方では○○○ように、お願いします。
Posted by いまるぷいまるぷ at 2008年06月11日 08:58
>Y-chanさん
篠井山が要注意ですね。夏の時期には行かないように覚えておきます!
逆にいえば他の山梨100名山はほぼ大丈夫ということですよね。嬉しい情報です♪
Posted by kimatsu at 2008年06月11日 09:09
>いまるぷさん
研究対象を、知らぬうちに靴底あたりに張り付けたまま、北におじゃますることもあるやもしれませんが、どうかその節はご容赦ください!
Posted by kimatsu at 2008年06月11日 09:14
kimatsuさん、こんにちは~!

登頂おめでとうございます!
塔ノ岳、なにげに歩きがいのあるコースですよねぇ。。
ぜひ機会があったら晴れた日に表尾根から縦走してみてください。
絶景を眺めながらの気持ちいいコースですよ~!^^

丹沢、近くて良い山なのですが、ヤマビルのことを思うとちょっと。。
Posted by 乱丸乱丸 at 2008年06月12日 12:22
>乱丸さん
コメントありがとうございます!

表尾根は初登山で三の塔まで行った時、塔の岳まで続く稜線をながめてここを歩いたらさぞかし気持ちいいだろうなあと思いました。でも、鎖場があるというのが引っかかってちょっと尻込みしてます。高所恐怖症なので^^;;

実は山用テントとしてVL22を選択する最後の一押しになったのが、乱丸さんがVL22を絶賛されてた、ナチュラムの口コミトラックバックでした♪
ナチュラムさんでは定価販売だったので、ポチらなかったのですが、、、すみません。^^ 
ただ、”トラックバックが参考になった”は押させて頂きましたです。^^

またよろしくお願いします!
Posted by kimatsu at 2008年06月12日 16:54
地図と実際の感覚を近づけるための訓練(^^;)?はやはり右脳的なものなのでしょうかねぇ?
車から降りて道なき道を進むという行動はこの先予定にありませんが興味があります(^^)
Posted by monkichi88monkichi88 at 2008年06月13日 23:03
>monkichi88さん
道なき道を進むジムニーにお乗りのmonkichi88さんなら、お好きになるんじゃないかなという気もしますよ。私も全く予定にありませんでしたので^^
Posted by kimatsu at 2008年06月13日 23:27
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