大菩薩嶺

kimatsu

2008年10月20日 22:44

紅葉の大菩薩嶺へ出かけてきました。

先日の茶柱さんたちのと山行で、グループでの山歩きの楽しさを知ってしまった私、またまたブログのお仲間をお誘いした次第。

今回お誘いしたのは、ご存じ放置民総帥のいのうえさん、これまたおなじみ熱き魂の走りの貴公子roadman71さん。またまた楽しい山歩きができそうです。
いのうえさんとは10時半に上日川峠駐車場で待ち合わせ。
roadmanさんは土曜日は夕方までお仕事とのことで、後ほど合流の予定。

上日川峠駐車場(1600m)は道沿いに50台程度、ちょっとはなれた駐車場に50台程度。親切な警備員さんの話ではさらに離れたところに300台分の駐車場があるらしく、どんなに人が押し寄せるシーズンでも駐車不可ということはないとのこと。紅葉の時期である今が多分ピークでしょう。

駐車場



少し早くついたのでロッジ長兵衛で大菩薩峠のバッジなど購入します。ここにもテント場がありますが、小屋主人の話では先週の連休は5,60人も幕営者がいたとのだとか。この日はそうでもないようです。ロッジ長兵衛付近はau携帯電話はバッチリ通話可でした。(いのうえさんのsoftbankは不可だったとのこと)

そうこうしているうちに、いのうえ号が到着。初めましてのご挨拶。
独特の文体から抱いた勝手なイメージとは異なった、硬派でE~気持ちなナイスガイです。

いのうえさんから驚愕のお話。roadmanさんからの連絡によれば、急なご事情により予定を変更し、仕事終了後は一旦おうちに戻って家事をこなした後で、最終電車にて甲斐大和へ、、そこからはナイトランで、早朝に到着すべく福ちゃん荘に向かうのだとか!
先週のハセツネの疲れもまだ充分とれていないでしょうに、熊の出没情報もあるこんなルートを夜中に!
。。心配です。

とりあえず、紅葉をながめながらのんびりと舗装林道を本日のテント場、福ちゃん荘(1720m)まで約20分。


Contrailをいのうえさんにご披露したいところでしたが、先日のオーレンでの寒さのため日和った今回の幕体はVL22です。

いのうえさんの天幕は、数あるコレクションの中で、今回初登板というブラックダイアモンドメガミッド。3人での宴会にも対応できることを考慮したというナイスガイならではのご配慮。



天幕を張りながらいろいろとおしゃべりしていると、早くも12時半です。そろそろ登り始めないと、ここでキャンプだけとなってしまいます。山歩きの途中でとる昼食セットなどをザックにつめ、出発。

大菩薩峠(1897m)までは、なだらかな樹林の中の道を30分ほど。

大菩薩峠


プロカメラマンだとは露知らず撮影を頼むダブルデート中カップルに、ナイスにご対応中のいのうえさん。

峠の休憩所で、ラーメンなどつくり昼食。いのうえさんご持参のチタニウムウイングストーブはエロかったです。しかし、なかなかお湯が沸きませんでした。

峠からはこんな素晴らしい眺望の稜線を歩きます。

賽の河原付近


赤い実の木



見事なナイスガイっぷり。


ちょっとした岩場



2000mの標識のある小ピークでいのうえさんご自慢のすぐれものギアのLANDSコッヒードリッパーとこだわりの豆で美味しい珈琲をごちそうになりました。日当たりよく無風な小ピークにて、小金沢連嶺、大菩薩湖のはるか上空にどどーんとそびえ立つ富士山をながめながら、薫り高き珈琲と楽しい会話を小一時間。稜線でのこの至福の時間がトレキャンのキモでしょうか。


プロフェッショナルの背後から


雷岩をこえると、樹林の中を10分ほどで大菩薩嶺山頂(2057m)です。
噂通りあまりおもしろみのない山頂ですが、一応百名山をゲット。。

山頂標識。(なぜか山梨百名山であることをフィーチャー。)


帰りは唐松尾根経由。石ごろごろの急な下りなので、結構足にきます。
稜線でゆっくりしすぎましたので、すっかり太陽の色は夕刻のそれです。

それでも日が暮れる前には福ちゃん荘に戻ることができました。

暮れゆくテン場で宴会タイムです。下戸でいらっしゃるいのうえさんも梅酒水割りにて乾杯。いのうえさんのグラナイトギアエアセルブロックからは、ハセツネご苦労様会ということで、roadmanさん好みのおしゃれなオードブルとして用意したというクラッカーとガーリックチーズが。妻夫木聡も顔負けの、ナイスガイぶりです。

日もとっぷり暮れる頃から強風となり、体感温度が下がってきました。roadmanさんはこんな中ナイトランされるのかますます心配になってきました。

あまりにも寒いので、いのうえさんのメガミッドの中にお邪魔し、宴会の続き。ブログではご紹介できないようなあんなお話こんなお話で盛り上がりました。メガミッド内は半分はオールウエザーブランケットを敷き詰め、半分が土間状態。煮炊きも可能で宴会場兼寝床として非常に快適なモノポールテントの魅力を実地で初めて体験できました。
特に真四角なフロア形状をもつメガミッドは室内を有効に活用できてよいのだそうです。やはりモノポールテントも一つはほしくなってしまいました。

大変楽しい時間でしたが、9時前にはお開き。
これから都内を出発されるはずのroadmanさんには申し訳なく思いながらも、暖かいVL22の中でぬくぬくと就寝です。
風は強かったものの気温の方はそう下がらなかったようで、テント内は最低でも7℃くらい。やはりダブルウォールのテントは誠に快適です。

翌朝は隣の学生山岳部パーティの騒々しい撤収に4時には目が覚めてしまいました。
案じながらご到着をお待ちしましたが、午前中に戻る用事がある私は7時半にはテント場を撤収。まだお時間のある空身のいのうえさんと確実に携帯のはいる上日川峠Pまで一旦おり、メールを確認することにしました。
上日川峠で着信した携帯メールには「電車の事故のため行けなくなりました」とのroadmanさんからのご一報。いのうえさんと大いに安堵したような次第です。

しばし名残のおしゃべりをロッジ長兵衛前のテーブルで楽しんだ後、もう一度テント場に戻りマターリするといういのうえさんとお別れし帰途につきました。

それにしてもroadmanさんによるトレラン入門コースを受講できなかったのだけが残念でした。
バスクのシューズにInjinjiまでそろえ、来年のハセツネ参戦への万全なスタートを準備されていたいのうえさんはきっともっと残念だったことでございましょう。

楽しいトレキャンをありがとうございました。>いのうえさん
またの機会には是非。>roadman71さん

歩きやすい道を通って、眺望のすばらしい稜線に楽々あがれる大菩薩、冬の季節に是非また歩いてみたいものです。
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