雨の政次郎尾根

kimatsu

2008年08月23日 12:18

日帰り外出の許可を頂いたので、出かけようとしていたところ、あいにく週末は雨の予報。
さて、どうしようかと思いましたが、携帯サイトのお天気レーダーを見ると、ここのところ多い大雨とは明らかに異なる小雨っぽい予感。
雨中ハイキングというのも試してみるか、と出かけてきました。

ガスに煙る書策小屋
おなじみの秦野中井インターをおり、向かいましたのは戸川林道です。

戸川林道は水無川の左岸を滝沢園から戸沢出合まで、ジムニーで走るとヒャッホーイとなる無舗装区間が5キロほど続く近場では貴重な林道です。

戸沢出合の駐車場


ここの協力金ポストに300円なりを投入。キャンプしている人もいます。

雨は小粒なのが少々。まだまともに使ったことのないストームクルーザを着込んで出発します。

戸沢臨時派出所の前から、政次郎尾根への道がはじまります。沢をわたって、尾根にとりつくと少々荒れ気味の急登で始まります。
テープやペンキマークを探しつつ登ります。

雨の政次郎尾根


本日は気温はかなり低いですが、ハイパータッキーな私、汗が吹き出してきます。
ゴアテックスの透湿性を持ってしてもとてもおいつかない量のようで、カッパの内側がベットベトです。特に半袖シャツから出た腕の部分が不快です。少々暑苦しくても、明らかにカッパを着込む可能性があるときは、長袖シャツを着込んでおいた方がよさそうです。

ふうふう、ゼイゼイ、ダラダラ、しながら、やっと菩提峠から三の塔を経て塔ノ岳にいたる表尾根との合流点に到達します。

表尾根との合流点


ここからは歩きやすい稜線の道です。晴れていれば素晴らしい景色の中を歩けるそうですが、残念ながら完全にガスっています。
大雨でないだけよいですが。ここ表尾根は大倉尾根と並ぶ、塔ノ岳へのメインルート、本来ならば人も多いのでしょうが、この天気の中では歩く人もまばらです。

表尾根の道


少々歩くと

書策小屋




この小屋は渋谷書策さんという方が独力で建てて、ずっと守ってきた小屋とのこと。このわきからは書策新道という名の戸沢までつづく登山道もあります。渋谷書策氏は、最後には自力では上り下りできなくなる高齢となるまでこの小屋をずっと守り、数年前に降りたのだとか。
守る人がいなくなった今、小屋の内部は荒れ果てています。

書策小屋の内部


静かな小屋の前のテーブルで、小雨に打たれながらひとときぼーっとしました。悪くない気分です。


さらに少々歩きますと、新大日山頂です。新大日小屋という建物はありますが、完全に閉鎖されているようです。

新大日山頂表示


少々おりて、また少々登り返すと、

木ノ又小屋


ドリップで入れられるコーヒーがおいしいという評判の他に、小屋の名称がちょっと気になったので、前から来てみたかったのです。
残念ながら、本日は営業してないようです。仕方ないので雨の中小屋前のテーブルで昼食。

昼食 雨交じりのシーフードヌードルリフィル


木ノ又大日


何もない山頂ですが、ちょっときれいな花が咲いてました。黄色い花は雨の中で映えますね。

花。多分有名な花なんでしょうが、よくわかりません。


もうちょっと行けば塔ノ岳ですが、行っても前回同様眺望がないことも明らかなので、ここで引き返します。

帰りは雨も少々強くなってきました。登りの時も薄暗かった政次郎尾根はいっそう暗くちょっと薄気味悪くなってきました。
ヒルや熊のことなども思い出しつつ、降りていくと、道を横切る怪しき影!思わずひゃっと声をあげそうになりました。

影の正体


雨の政次郎尾根の行き帰り、唯一出会った脊椎動物でした。

静かな雨の山歩き、思いの外悪くありませんでした。
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