塔ノ岳

kimatsu

2008年06月08日 23:12

前回のリベンジに塔ノ岳に行ってきました。
前回は小丸尾根の急登にあえぎ、塔ノ岳と鍋割山を結ぶ山稜の中間点である二俣分岐に到達した時点で、当初の予定の塔ノ岳をあきらめ、名物鍋焼きうどんに引き寄せられるように鍋割山に行き先を変更してしまいました。

今回は以下のことを課題としました。
・早く出発する ・・・前回は二俣分岐で時間切れになったので、、
・小丸尾根の途中では座って休憩しない。・・・前回800m付近のベンチに腰掛けて休憩した後、とても苦しくなったので、、
・ヤマビルに注意・・・血を吸われたくないので、、


おなじみの表丹沢県民の森Pに駐めます。これまで2回ここにとめた時はいつも駐車場は一杯で路駐でしたが、今回は駐車場に駐められました。
蒸し暑さのせいか、はたまたヤマビルのせいでしょうか?


ズボンのすそを靴下にいれこみ、靴下にはたっぷりヤマビルファイターをふきかけます。さらにたっぷりヤマビルファイターを噴霧しておいた
ストッキングの輪切りを靴からずぼんのすそを覆うように装着! 万全の体制です! 


おなじみの西山林道を二俣まで歩き、小丸尾根に突入します。
やはり2ヶ月前とは緑の量が違います。でもその反面、木々の間から得られた眺望がなくなり、登山道は前回よりも薄暗く感じます。

前回休んだ標高800m付近のベンチ。私の休憩をはばんでくれるように崩壊していました。

休むことなく登りますが、やはり1100mくらいからの急登からは足がなかなかすすみません。
それでもなんとか休憩することなく、アセビの密集しているポイントまで来ました。ここまで来ればもう一息ということは前回でわかっているのでなんとか歩き続け、課題通り二俣分岐まで無休憩で到達するこことができました。

雲にかすんでいますが、うっすらと秦野の町ものぞめます。
でも寒い時期に登った時のようなすっきりとした眺望は、この季節にはなかなか得られないのでしょうね。それでもかすむ眼下の景色をながめつつ気持ちのいい風にふかれながら、カレーパンをかじり、
アミノバリュー粉末を飲み、塔ノ岳最終アタックに備えます。

鍋焼きうどんの誘惑にも負けず、鍋割山稜を塔の岳へ向かいます。ぶなの新緑が美しい稜線歩きです。さすがにこの稜線は人が多いです。

金冷しで塔の岳へのメインルート大倉尾根と合流します。大倉尾根はさすがに人が多いです。
今までこんなに多くの人が歩く登山道は大山くらいでしか経験していません。
大倉尾根は麓の大倉から塔の岳までの標高差1200mを、バカに延々と登りがつづく尾根ということで、別名バカ尾根とも呼ばれるそうです。

金冷しから塔の岳までの標高差150mも、ずっと階段の登りです。

あえぎながらなんとか登りますと、、、

ついに塔ノ岳頂上を征服です!


広々とした山頂ですが、さすがに丹沢でもっとも人気の山だけあり、多くの人びとであふれています。
山頂からは360度の絶景が広がるらしいですが、残念ながらすべての方向がガスにはばまれ何も見えません。

それでも前回は敗退した塔の岳になんとか到達できて大満足です!
一番メジャーな塔の岳にも登っていないのに、丹沢に山登りにいってます!とかいうのが気が引けていましたが、これでなんとか気にせずいえそうです。^^

頂上では塔の岳征服の満足感にひたりながら、カップヌードルの新作ミルクカレー味とコーヒーを頂きました。ミルクカレー味いけました!

帰りは、行きと違う道をと思い、バカ尾根を堀山の家まで降り、そこから二俣方面に降りる登山道を戻ります。

塔の岳からは行きに通った金冷しの分岐を通りすぎると花立山荘です。ここからも景色がいいらしいですが、やはりガスっています。ここから堀山の家までの標高差300mほどがバカ尾根の一番バカな部分とのこと。その通り、急な階段が延々と続きます。階段がないところもガレた歩きにくい急坂です。ここを登るのはかなりきつそうです。



堀山の家からはバカ尾根を外れ、二俣方面へ分岐する登山道に入ります。

先ほどまでの人にあふれていた尾根とうってかわって、こちらは誰も歩いている様子がありません。いつもは下りも遅いのでかなりの人に抜かされるのですが、結局一人も抜かされることもありませんでした。この登山道はあまり整備されていないようで、木の根っこが縦横無尽に剥き出しになっており、相当に歩きづらい道です。

最初のうちはゆるい下りでどこを歩いても大丈夫でしたが、急な部分になると、木に結んであるテープを次々にたどって道をみつけないといけないような状況です。
段差も大きく、ものすごく時間がかかり、体力も使います。整備されていない登山道というのがどんなに歩きにくいか思い知らされました。
整備されていない登山道でもこんなに大変なのに、道のない藪山を歩くというのはどんなに大変なのか想像もつきません。

この大変な尾根をくだるとき気づいたのは、地図上ではほんのちょっと尾根の方向が変わっているだけにみえても、実地での実際の方向の変化は思っている以上に大きく感じるということです。
地図上の表示から、実際の状況をイメージできる感覚を身につけることが読図には重要なのだろうと実感しました。

なんとか薄暗くなる前に駐車場に着きましたが、最後の悪路は予想以上に大変でした。。
WEB情報で荒れ気味と書いてあるような登山道は行かないようにします。。


渋滞もなく自宅に帰り着き、ほっとして夕食の食卓に、、
「ところで、今日はヒルは出なかったの?」と妻からの問いが、
「そりゃもうバッチリ対策したから。」
「え、これはなーに?」
見るとアキレス腱のあたりに三角形のキスマーク
「え、え、!」とパニくりながら脱いで洗濯かごにほりこんでいた靴下を見ると、血の跡が!!
ヤマビルファイターをたっぷりしみこませた分厚い靴下の上から吸血されていたようです!

路面にヒルがいないか気にしながら歩いていましたが、全く姿を見ることがなかったので、すっかり油断していましたが、いつの間にか鉄壁の防御線を破られていたようです。思い返しても、いつ喰われたのか全く記憶がないです。
丹沢のヤマビル、、やはり手強かったです。

ともあれ、塔ノ岳の登頂を果たして大満足の週末でした!(当分丹沢にはいきませんが、、)
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