民宿しゃくなげの駐車場(1000円/泊)に車をとめ、歩き始めます。
駐車場
三の瀬から将監小屋までの道はこのような林道と、七ツ石尾根という登山道の2通りの道があります。
本日は林道で登り、帰りには尾根道を下ることにしました。
将監小屋へむかう林道
小屋までの標高差は400m強ですが、だらだらと距離のある林道登りは意外と疲れました。
林道の途中でおそれていた雨が、、ゴア雨具はこれまで肌寒い時の防寒用にしか使ったことがなく、
雨具としての利用ははじめてです。昔バイクに乗ってたときに使ってたゴム引のカッパは何も動いてなくても蒸れて不快でしたが、やはりゴア雨具は快適ですね!
登山口から2時間半ほどで、小屋に到着しました!
将監小屋
受付でテント代500円を支払い、テントを設営します。テント場は南向きの斜面に段々畑状にサイトがあり、なかなか気持ちいいです。テント場にはまだテントは一つもありません。最上部のサイトに陣取りました。(のちにイマイチのサイトだったことが判明)
設営を終え、予定の唐松尾山へ向かう前に、小屋前の屋根付の休憩所で持参の昼食などを食していると、、
”
ゴロゴロゴロゴロ。。。”、、雷です。ひきつづいてものすごい大雨が、、
「山間部はにわか雨か雷雨」という予報通りです。
気象庁、、なかなかやります。
ということで
唐松尾山敗退決定。^^;
休憩所
休憩所でゆっくりビールなどをのみながらくつろいでいると、つぎからつぎへとガイドさんに率いられた団体さんが到着されます。聞き耳をたてていると、どの団体も本日は小屋泊まりで、明日は和名倉山に登られるようです。とても人気の山みたいです。それにしても、あまり大きくないと思われるこの小屋、多分今夜はすし詰め状態だと思われます。やはりテント泊ですね!
今日は文庫本も忘れてしまって、やることもないので、テントに戻ってお昼寝タイム。
目を覚ますと4時半をまわったところ。にわか雨もほとんどやんでいます。テント場にはいつのまにかもう一張りが設営されています。結局本日のテントは2張りのみでした。
休憩所で本日の夕食、、先日帰省の折にゲットした、東海地方出身者のソウルフード、スガキヤ味噌煮込みうどん♪
将監小屋の水場です。よく出ています。(ちょっと木くずなどもういてますが、、^^)
小屋の中が混雑しているとみえて、他の登山者のみなさんもお外に出て時間をもてあましているご様子。
テント泊ということで上級登山者と勘違いされるのか、おじさまやおばさま方に「
今日はどこから?」とか「
明日はどこへ登るの?」とか話かけられます。
「
今日は三ノ瀬からあがってきっただけで、、ムニャムニャ(訳:明日も三ノ瀬へ降りるだけです)」
「
ええーと、唐松尾山あたりに、、ムニャムニャ(訳:登ろうと思いましたが、やめました)」
などとお茶をにごします。^^
雨は小雨ながらあいかわらず、降ったりやんだりです。
テント場からトイレまで行くのにいちいち雨具をつけるのが面倒なので、ビール&お酒も控えめにしておきました。今回のように降ったりやんだりならタイミングを見計らうこともできますが、雨が降り続く中のテント泊ならやはり折り畳み傘でもあると便利だろうなと思いました。今回の反省点です。
することもないので、7時には寝袋に入りますが、お酒も控えたため中々寝付けません。
8時半頃に外が明るくなったのを感じて外をのぞくと、雲が晴れ月が出ています。
月光に照らされた雨上がりのテント場の光景は中々いい雰囲気でした。
そろそろ眠くなりました。夜半はまた時折激しい雨がテントをたたいていたようですが、放射冷却がないためか気温は高く朝までぐっすりと眠ることができました。
ふと、気づくと枕元をどすどすと歩く足音で目が覚めました。時刻は4時半。小屋泊まりの団体さんの出発は早いです。このサイトのすぐわきが登山道だったようです。サイト選ぶときは登山道わきじゃないことをチェックすべきでしたね。反省点その2です。
この時のテント内気温は9度。先日の夜叉神は氷点下でしたので、今回とてもぬくぬく眠れたのも納得です。
朝食をつくったりコーヒーを飲んだりうだうだしていると、つぎつぎと小屋泊まりの人たちは出発していきます。
もう一人のテント泊まりの方とちょっとおしゃべりしました。この方は昨日は飛竜山から、本日は笠取山へ向かうとのこと。ここにはキャンプに来たんですよ。と
正直に白状^^すると、「
あーそれいいですねー。ここのテント場気持ちいいですもんね。こんど僕も子供連れてきてみようかなー」と賛同頂くことができ、ちょいと嬉しかったです。
霧にけむるテント場の朝の風景を楽しみながらコーヒーを飲みました。
眺望にはめぐまれませんでしたが、雨の山の風景もいいものですね。撤収、パッキングを終え、出発は7時半。本日最後の出発者です。
この斜面を一登りで将監峠。ここからは気持ちのいい雨上がりの林間散歩です。
10分ほどで、気持ちのいい草原の牛王院平です。小ピークがあったので登ってみました。和名倉山へつづく稜線がもやの間に見えています。
和名倉山と唐松尾山の分岐点である、山の神土というところまで軽くピストンし、牛王院平から下山路である七つ石尾根に入ります。
山の神土
七ツ石尾根
クマザサと唐松のなだらかな尾根をゆっくりと降りていく道はとても気持ちよかったです。すれ違ったのは一組のみ。
新規導入したベアベルは、ひとけのない山歩きにおける安心感に少し貢献してくれたように思います。
2時間ほどで下山。駐車場を借りた民宿しゃくなげで昼食にうどんなどを注文し、花にあふれた一ノ瀬高原の春の光景を楽しみながら頂きました。
帰路は大菩薩ラインを少々すすみ、丹波山上野原線を走りました。いくつかの峠と里を越えるこの道も雨上がりの新緑にあふれておりとても気持ちのいいドライブができました。
雨のテント場、、ちょっと経験値の増えた新緑の旅第二弾でした!
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