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2008年09月30日

桜平、オーレン小屋、硫黄岳 前編

「ネコの手も借りたい」の茶柱さんと八ヶ岳へ行って参りました。

桜平、オーレン小屋、硫黄岳 前編

茶柱さんとは鍋割山ハイキングの時の表丹沢県民の森P,鳳凰山トレッキングの時の夜叉神峠Pで2回もニアミスというご縁がありながら、実際にご挨拶できるのは今回が初めて。チャイ団長率いる涸沢純情幕営団に参加できないため、茶柱さん、茶柱さんのご友人のSさんと、私とで、オーレン幕営分団の結成です。

今回のコースは、バリバリの山やさんである茶柱さんが、初心者向けに計画してくださった八ヶ岳入門コース。
桜平(1890)からオーレン小屋(2315)でテントを設営後、夏沢峠から硫黄岳(2760)というもの。

鳳凰山の時もいい感じだったので、会社から帰ってすぐに出発、登山口で車中泊というパターンとしました。8時半に自宅を出て、諏訪南ICに11時半頃着。三井の森CCのわきの道を唐沢鉱泉方面にあがっていきます。途中から桜平への林道が分岐します。

夜の林道入り口
桜平、オーレン小屋、硫黄岳 前編

おおむね良好なダートですが、時折洗濯板状のコブがあったり、急カーブの先がライトで照らせなかったり、夜間に通行するのはなかなかスリリングです。途中で路上に出ていた鹿を驚かせたりしつつ、約5kmのダート走行で深夜12時すぎに桜平に到着。ゲートに一番近い木々の隙間にジムニーを駐車します。明かりなど全くありませんので、車のライトを消しましたら、樹林の間からのぞく素晴らしい星明かり以外は、完全な真っ暗闇です。ジムニーの助手席を車中泊モードにして、ビールを2本ほどだらだらと飲んで、1時くらいには眠りにつきました。

車中泊は快適で、やや明るくなった5時頃に自然に目が覚めるまでぐっすり。

見渡してみると、30mほど離れた駐車スペースに白ハリアーがいつの間にか止まっています。近寄って見てみると、ゴールドなエンブレムも地域も奇数ナンバーも合致しており、まさにこれが茶柱号です。
桜平、オーレン小屋、硫黄岳 前編


お二人は仮眠中のようですので、そっと自分の車に戻り、身支度を調えたり、トイレにいったりします。桜平のトイレは、登山口のゲートを越えて、登山道である林道を200mほどすすんだ沢沿いに仮設のものがあります。ペーパーも装備されていました。

5時40分ほど過ぎ、お二人が起きられたご様子ですので、ご挨拶に伺います。

茶柱さんと感動の初対面です。茶柱さんがどんな方か、ご興味のある方が最低2名はおられると思うので、、ちょっとご紹介いたしますと。たとえて言いますなら、仕事の時は厳しくビシッときめているのだけれど、普段はくだけた話とかをまじえてお茶目に話しかけてくれる、部下(特に女性の)に人気のある部長さんという感じでしょうか(ヨイショっと!)。ご友人のSさんもとても豪快で元気で楽しい方で、シャイな私ですが、初対面の緊張もあっという間にほぐれました。

桜平から夏沢鉱泉まではほどよい登りの林道を「チャイさんは、、」とか「いまるぷさんが、、」とか色々おしゃべりしながら約一時間歩きます。普段は一人で黙々と歩いていますが、こうしておしゃべりしながら歩くのも本当に楽しいものですね。おばちゃん軍団がうるさく歩いているのがうなづけるというものです。

茶柱さんとSさんと夏沢鉱泉
桜平、オーレン小屋、硫黄岳 前編

夏沢鉱泉からオーレン小屋へは車が通れるサイズではないですが、同じようにほどよい登りの沢沿いの大変気持ちいい道です。
桜平、オーレン小屋、硫黄岳 前編

やはりあっという間にオーレン小屋に到着です。早速テントを設営。今回の宿泊は、山のテント場へ初投入のTarptent Contrailです。
桜平、オーレン小屋、硫黄岳 前編

すっけすけで、メッシュで風通しよさすぎのテント、茶柱さんSさんには、「え。ほんとにこんなので泊まるの?」と心配されてしまいました。その懸念はあたりましたが。。

テント設営後は、硫黄岳へへの身支度を整えます。

「うわ、やべい」と茶柱さん、大きなカリマークーガーからは4次元ポケットのように色々なギアが飛び出してきますが、肝心のサブザックをお忘れとのこと。「しかたねえや」とワイルドに雨具の上着だけを着用して、一口羊羹とペットボトルとカメラだけをポケットに。いわゆる空身でピストンです。私はサブザックというものを持っていなかった(今日までは。。うふふ)ので、必要なものだけいれたタロンを背負います。Sさんはブラックダイアモンドのかっこいいサブザック。

夏沢峠までは、オーレンまでと同じようなゆるやかな樹林の道。精一杯のスピードで歩きますが、空身の茶柱さんはあっというまに樹間に消えていきます。

ふうふういいながら20分ほどで夏沢峠。眺望のよい峠です。この峠を越えて向こう側におりたところがワイルドな露天風呂で有名な本沢温泉。いつかは行ってみたい場所です。
桜平、オーレン小屋、硫黄岳 前編


記念写真などとって、硫黄岳方面へ向かいます。傾斜もきつくなってくると、ばりばりの山やさんであるお二人にはついていけず、あっという間に離されていきます。

さっそうと歩く茶柱さんとSさん(私撮影)
桜平、オーレン小屋、硫黄岳 前編

よろよろ歩きの私(茶柱さん撮影)

桜平、オーレン小屋、硫黄岳 前編

つづらおりの急登をすすむとハイマツ帯を越え、いつの間にか森林限界上の岩岩なところに。

楽しむ余裕はなかったとはいえ、途中も素晴らしい風景です。
桜平、オーレン小屋、硫黄岳 前編桜平、オーレン小屋、硫黄岳 前編桜平、オーレン小屋、硫黄岳 前編


ぜいぜいと歩いてますと、上方から「おーい、kimatsuさーん」と、頂上目前で、バテている私を鼓舞してくれる茶柱さんの声です。

広々とした頂上からは、赤岳がどどーんと大迫力でそびえています。かっちょいいです。
桜平、オーレン小屋、硫黄岳 前編

目をうつせば、高曇りですが、赤岳にかくされていない部分の南アルプスから、中央アルプス、北アルプスの山々がすべて望めます。
茶柱さんに「甲斐駒に仙丈、あれが木曽駒、次が御嶽、乗鞍に、穂高、槍、一番向こうにはほら剣も」などと解説頂きます。
反対側に目をやれば浅間山に白根山、奥秩父の山々も一望。

桜平、オーレン小屋、硫黄岳 前編桜平、オーレン小屋、硫黄岳 前編




これだけのオールスターを眺められた頂上は私にとってははじめてです!

それにしても気温の低さと強風でかなり寒いです。しばらく眺めを楽しんだら早々に下山を開始。

降りていく毎に暖かく感じます。それにしても下りもお二人はあっという間に小さくなっていきます。
もっと早く歩けるようになりたいものです。

夏沢峠のベンチで再びまったりした後、オーレン小屋へ戻ります。

つづく


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この記事へのコメント
こんばんは!
kimatsuさんも尖がり系ですね。
9月なのにもう氷点下ですか!
八ヶ岳は関西からは遠く、馴染みがないのですが
行ってみたいところです。
次のtarptentレポ楽しみです。
Posted by emon at 2008年09月30日 23:28
レポ楽しみにしてました!
桜平からは稜線まで短時間で登れるとの事で
ずっと気になってました
またまた参考にさせて頂きます

週末はかなり冷え込んだようですが大丈夫でしたか~?
Posted by トオル at 2008年09月30日 23:42
おぉぉぉぉ!なんともステキ山行!
天気もよくてサイコーですね。
遠く離れて見えた穂高のチョイ下から応援しておりましたよw

ところで、「今日までは。。うふふ」に、ついに手に入れたアレとの対面時のほころびを感じましたダスw
実はワタクシも「ほころび」が郵便局に届いたようです。グフフグフフ
Posted by いのうえいのうえ at 2008年09月30日 23:46
記事アップ心待ちにしておりました^^

いやぁ素晴らしい景色ですね~様々な表情を魅せるし
これだけ沢山の山々が見渡せるなんてうっとりです。

夏沢峠の写真は寒気を伴なった様な雲にも見えますし
氷点下というキーワードが気になってます。
どのように氷点下を過ごされたのかとっても気になります。
Posted by 横道(チバKX56)横道(チバKX56) at 2008年10月01日 00:18
すばらしい秋山登山だったようですね。
そろそろ八ヶ岳方面へ行きたくなりましたぁ~
続きも楽しみにしております。
Posted by ぐらっちぇ at 2008年10月01日 05:32
へっくしょん。
冷えますね。このところ。冷えると澄んでくるお山の空気♪
遠くまで見えていますねー 槍穂の写真の右端は独標でしょうか。
僕は下界から山域を間違えて、南アに念を送っていましたよ。

さて、夜... Contrailのメッシュが仇になり?
...って展開が待ち受けているのでしょうか。
Posted by いまるぷいまるぷ at 2008年10月01日 07:42
>emonさん
コメントありがとうございます。

尖りナカーマにならせていただいております。オーセンティックなテントが並ぶ山のテント場だとちょいと気恥ずかしい感じがしましすね。確か北アの方の稜線のテント場でHEX3を張られたemonさんの記事も記憶しております。私と同日に涸沢でBetaMidをおったてられた方も近くに。
Posted by kimatsukimatsu at 2008年10月01日 08:34
>トオルさん
ご指摘の通り、ここは道もとても歩きやすくて稜線までとても近いです。
来夏は家族でも来てみたいと思いました。桜平の駐車場がすぐに一杯になるようなので、朝6時、7時くらいまでには着かれるようにした方がよいようです。
Posted by kimatsukimatsu at 2008年10月01日 08:40
>いのうえさん
また何か買っちゃったんですか。roadman71さんハセツネお疲れ様でした会の時にでもご披露くださいまし。

しかしあのときはまさか涸沢だったとは!
Posted by kimatsukimatsu at 2008年10月01日 08:44
>横道さん
このテント場までは結構お手軽でおすすめですよ!小屋にはお風呂もあります。ちょっと頑張って山頂まで行けば本当に素晴らしい眺望ですし。
横道さんには桜平までの林道もおすすめです。^^
Posted by kimatsukimatsu at 2008年10月01日 08:51
>ぐらっちぇさん
八ヶ岳よかったです!
ただ申し訳ないことに登山のレポはこの硫黄岳だけなのですが^^;

ぐらっちぇさん的には秋ではなく冬のエリアでしょうね。
Posted by kimatsukimatsu at 2008年10月01日 08:55
>いまるぷさん
ヤリホの写真は、茶柱さんの写真を流用させて頂きましたよ。私は携帯しか持って行きませんでしたので。茶柱さんのはきみまろズームだそうです。
槍穂の姿はいまるぷさんの写真でしかみたことなかったですが、穂の部分のごつごつぎざぎざがやはりすごかったです。
Posted by kimatsukimatsu at 2008年10月01日 09:07
ナイス レポート♪こっちまで気持ちよくなります。
天気もよかったようで写真がスカッとしてますね。

なんだか凄い新居も写ってて、そっちのレポートもそのうちお願いします。
Posted by somtam at 2008年10月01日 12:45
先生方との八ヶ岳・・素晴らしい眺望でしたね~
やはり、私と違って日頃の行いがよろしいからでしょう!

初心者向けのコースですか、是非ともご一緒したかったです~
平日、独りで行って見たいのですが・・・
真夜中の林道(恐い)と超方向音痴な私がネックなのであります!
Posted by チャイ at 2008年10月01日 14:17
>somtamさん
拙い文章をそんなふうに言っていただけて嬉しいです。

新居はレポいたしますが、ドライピークバガーのレポの方もお願いします。
個人的な希望なのですが、良い点だけを重点的にお願いできればと思います。ウフフ
Posted by kimatsu at 2008年10月01日 18:12
>チャイさん
オーレン小屋で、お揃いのオーレンジのウエアできめたかったですね。
えへへへ。

来週はここのちょっと北の方のエリアになったとか。
紅葉と好天をお祈りいたします!
Posted by kimatsu at 2008年10月01日 18:21
おーすごい。すばらしい景色ですねぇ
やっぱり、山の上は、別世界ですね。

すっかり、山の魅力にとりつかれたご様子。よかった、よかった(何が?^^;)
Posted by たそがれライダー at 2008年10月01日 20:18
ずいぶんと涼しそうなテントですねぇ(笑)

お天気が良かったようで何よりです。
途中の景色、こちらまで気分がよくなりましたよ~

で、ヨロヨロ感が足りませんな(笑)
もう卒業じゃありませんか?
Posted by らんどらんど at 2008年10月01日 20:24
>たそがれライダーさん

たそがれライダーさんのように、成人した息子たちと山のテント場で酒を飲んで彼女の話とかを聞けたりしたら最高だと思いますですよ。
Posted by kimatsukimatsu at 2008年10月01日 22:52
>らんどさん
なんですと!動画でしたらヨロヨロ感満点なのがわかるのですよ。

ということで”よろ山”をください。アライシングルツェルトもです。
Posted by kimatsukimatsu at 2008年10月01日 22:56
天気も良好で、よかったですね!
きもちのいい山が楽しめたようで、なによりです(^^v
Contrailの使用レポートも、楽しみにしています♪
Posted by ユウ_zetterlundユウ_zetterlund at 2008年10月02日 09:53
>ユウさん
本当に最高の山行でした!房総の岩はいかがでしたか?

Contrailの方は皆さんおおよそご察しの通りなのですが(笑)、レポりますね。
Posted by kimatsu at 2008年10月02日 12:41
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