広域基幹林道陣馬形線をさらに10kmほどすすむと、林道中組陣馬形線との分岐になります。
この林道は今朝出てきたあずまやの直上部にある陣馬形山キャンプ場へVの字に引き返す
ことなります。。が、林道マニアとしては当然この道を行きます。
林道中組陣馬形線・・・陣馬形山をまくように走る広域基幹林道陣馬形線の途中から尾
根伝いに陣馬形山山頂へ続く道。山頂へは舗装ルートが他に2
本あるので、ここを通るのは凸凹マニアのみでしょう。
その期待に違わず、アップダウン、荒れた路面、両側から
生い茂る木々とバラエティに富んだ悪路です。
ただ尾根伝いの道なので、そのような悪路には珍しく、木々
の間から時折景色ものぞめる稀少な林道です。ダート6km
林道を抜けた先には陣馬形山キャンプ場があります。伊那谷を見下ろせる陣馬形山山頂に広い
芝生のサイトが広がっています。四方に開けた眺望は昨夜の野営地以上です。
次回このエリアに来たときは是非このキャンプ場に泊まりたいと思いました。
折草峠へ下る途中にはこんな風景も、
折草峠から数キロほどのところにこんな林道があったので入ってみました。
林道四徳東線・・・路面、落石しそうな法面、鬱蒼とした木々とやばい感じの悪路です。
事前調査せずに入ったため、完抜できるか不明だったこともあり、
数キロ入ったところで、引き返しました。(後で、最近ここを通
行した2輪の方のブログで完抜けはしているものの、4輪では無理
と思われるという情報を得ました。引き返したのはナイス判断!
だったようです。) ダート ?km
国道152号に戻り、小渋湖を抜け、大鹿村までくると、こんな気持ちのいい河原が、、
平和に見える光景ですが、左手の山肌は中央構造線破砕帯に多い大規模な崖崩れでできた
ものとのこと。この崖崩れでは多くの村民が犠牲になったそうです。ここには中央構造線博物館があり、中央構造線の世界的権威という学芸員さんが色々説明してくれます。
中央構造線は本来熊本~佐田岬~吉野川~紀ノ川~渥美半島までほぼ一直線でのびそこから
R152方向に向きをかえ、下仁田まで関東地方を迂回するようにのびているそうです。
構造線の南側に九州から関東まで見られる特徴的な岩を三波川変成岩
というらしいですが、これはみかぼ林道の南にある緑色の石が広がる奇勝、三波石峡の
三波川からついた名前だそうです。
博物館で出会った、これから豊橋へ帰るというバイク乗りの人と次のような会話をかわしました。
「これからどういうルートでお帰りですか?」
「いやあ、すぐそこのガソリンスタンドが閉まってたのでまっすぐ帰ります。」
「そうですかお気をつけて」
このときは大して気にとめなかったのですが、後でその意味がわかることになりました。
国道152号の寸断点、地蔵峠を超えると、今回の旅でもっとも楽しみだった
しらびそ峠への道が分岐します。
しらびそ峠からは南アルプスのすばらしいが見える、、はずです。
が、、峠へ向かう道は雨と濃霧です。
これはだめかと思いきや、峠までのぼってみると霧はきれいにはれています。
南アルプスの荘厳な姿を見ることができました。
峠からすぐのところにあるしらびそハイランドというホテルへ。
こんな山深いところとは思えない立派で素敵なホテルです。
ジンギスカン定食(美味!)で昼食をとり、南アルプスをのぞめる展望風呂で日帰り入浴をすませました。ここはオートキャンプ場も併設されています。やはり南アルプスをのぞめる
すばらしいサイトですが、連休というのにサイトは無人でした。ここまで来るのはかなり
大変ですが、いつか機会があればファミリーキャンプにも来てみたいものです。
しらびそからは日本のチロルと呼ばれる下栗集落へ抜けるエコーラインを通る予定で
したが、残念ながら台風の影響か崩落による通行止めのため、地蔵峠との分岐まで戻り
国道152号をさらに南下することにしました。
次回完結編につづく!