アメリカでキャンプ

kimatsu

2007年07月12日 23:30


90年代前半に3年間ほどアメリカのテキサス州で生活していました。
異国生活も慣れた頃、こちらでも林道&キャンプをやってみたくなりました。
とりあえず以前から一度行こうと思っていた
メキシコ国境近くのBIG BEND国立公園を目的地にきめました。
テキサス州はほぼ真っ平らですが、このあたりだけはちょっとした
山地になっています。
地図でルートを検討していると、そこへの行く道すがら100km近くも
ある長ーいダートがあることも発見しました。

風景も変わらない退屈な直線道路を数百マイルも走り、
最初の目的地であるロングダートにつきました。

基本的にはフラットな走りやすいダートだったので、
当時の相棒2WDバージョンのフォードエクスプローラでも快適に走ることができました。
ただがたがた揺られながらゆっくり走ってるだけでとにかく楽しかったです。

調子よく走ってると前方で道が陥没しているのを見つけ、
思わずブレーキをかけてしまいました。。
近寄ってみると涸れ川によって1メートルほどの段差で分断されているます。
ここまで数10キロ一度も対向車とすれ違うこともなかったこととて、
ここでスタックしたらやばいなあと思いつつ、
若さゆえの無謀さで、えいままよと勢いをつけてつっこみました。
幸いなんとか乗り越えることができました。

そんなこんなで国立公園につくころには夕方近くなってしまっていました
(なんかこのパターンが多いです)。
途中キャンプ場が1カ所ありましたが、なんとなく入りそびれ、
まだ先にもあるだろうとどんどん進んでいくと
山地のワインディグロードに入ってしまい、
気づくと人けのない山道ですっかり日が暮れてしまいました。
もうキャンプ場も見つかりそうもなく、かといって戻るのもいやだったので、
どうするかなあと思いつつさらに車を走らせました。
すると、眺望のよい開けた道端に、伊豆スカイラインあたりにでもありそうな
あずまやつきパーキングがあるのを見つけました。
「あーここいいなあ、もうめんどうだしここに泊まるか」
無謀にも、そこに車をとめ、あずまやで夕食を適当にすませ、
テントを張るスペースもないため、何かあったらすぐ車を
出せるという思いもあり、運転席で寝ることにしました。
”無軌道な若者の車にでも通りかかられたらどうしよう、、”
”警察に尋問されたりして、、”
”いやいやピューマとかいたりするかも、、”
いろいろこわいことが頭を巡ってしまったのですが、持参したウイスキーを
がぶ飲みしてると、そんなこわさも麻痺(笑)し、
いつの間にか眠りにつき、気がついたら朝になっていました。
今思えば、最高のロケーションだったと思いますが、
そのときは景色を楽しむ余裕もなく無事朝を迎えたことを安堵し、
そそくさとそこを立ち去り、アメリカでの初キャンプ
(というか車中泊なわけですが)を終えました。

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