畦が丸・加入道山・大室山

kimatsu

2009年03月30日 20:51

今年最初で最後の冬山へ。
1.西丹沢へいくのだ!とお師匠や団長にはっぱをかけられていた。
2.避難小屋泊りはよいですよチュンチュン、と仰る方も。

ということで、西丹沢自然教室(540m)を基点に、畦が丸(1292m)、加入道山(1418m)(避難小屋泊)、大室山(1588m)をぐるりと歩いてきました。

装備



駐車場の西丹沢自然教室。20台程度


木橋をいくつも渡りながら、ゆるゆると沢を登っていきます。


権現山方面の道を分けるとそろそろ山道に。


久しぶりの泊まり装備(不時露営に備えたツェルトとタイベックシート含むので)と水場皆無の行程のため担いだ3.5リットルの水と缶ビールをつめたタロンが重く、調子がでません。
ひいこらいいながら、やっと善六のタワに。

善六のタワ


西丹沢駐車場も含めて全行程で不可だった携帯が唯一通じた場所(AU)でした。


あまりにへたれて、予定を変更して畦が丸避難小屋で泊まろうと心に決めつつ登ります。

畦が丸避難小屋
  

トイレあり、寝具あり、薪ストーブあり。新しさはないですが、居心地のよさそうな小屋です。とりあえず、ここで早めの昼食。

ここに泊まると心には決めて登ってきたものの、まだ時刻は午前中。いくらなんでも早すぎます。
日帰りのパーティーもこれからも何組も来るでしょうし。こんな時間からシュラフにくるまっていたら説明も面倒です。

ということで、予定通り加入道山へ出発。。

ここまでは、ジオラインLW半袖、キャプリーン3ジップネック、Golite Cruise JKで登ってきましたが、雪もちらつきはじめさすがのタッキーな私でもここからの稜線歩きはちと寒そうなので、ストームクルーザーJKを着用。

モロクボ沢の頭


ここから大界木山、城ヶ尾峠を経由して菰釣山へとつづく東海自然歩道本道をわけます。菰釣山避難小屋泊まりでそちらへの縦走もしてみたいものです。


地形図で数えてみると、こちらから白石峠までの稜線は15ほどの小ピークを越える模様。

バン木の頭


シャガクチ丸(蛇が口丸)


一つ一つ数えていきますが、よくわからなくなりました。そろそろ最後の水晶沢の頭か!と思いきや、まだ一つ手前だとわかりがっくりしたり。

水晶沢の頭の手前。ちょっといいかもなところ



この稜線歩きはこれといった展望もなく、ただ淡々と静かに歩くのみ。

まだ枯れ木なので晴れていればなにがしかいいものが木々の隙間から見えるのかもしれませんが、天候もいまいちなわけで。
さらに夏になれば葉っぱが生い茂ってほとんど何も見えないかと思われます。歩くならまさにこの時季とも言えましょう。

そんなこんなでやっと白石峠に到着。右手にいけば白石沢経由で西丹沢へ、左手へ行けば道志へ。加入道へは直進。


加入道方面から2組ほど団体さんが下山してきます。畦が丸から白石峠までは単独行者3人ほどとすれ違っただけでしたが、大室山、加入道山のぐるりっぷはそこそこ人気のコースのようです。

団体さんが軽アイゼンを装着して降りてきていましたので、一応ここで私も装着し、加入道山へ最後の一登り。しかしながら、凍ってるところもなく、葉っぱがだんごになるだけだったので、途中で外しました。結局最後まで危険なところは皆無。

霧氷


加入道山山頂


加入道山避難小屋全景
 

 


水場!


小屋は無人でした。薄っぺらーくて煮しまったような寝具が数セット。この寝具は、避難小屋の本来の目的である”難”の状況以外ではあまり使いたくない感じ。まだ外は明るいのですが、ガラス窓が一つもなく小屋の中は真っ暗やみ。田舎の実家に昔あった農機具倉庫を思い出しました。

小屋内部



たてつけの悪い引き戸を開けてあかりをとり、ちょっと早めの夕食(尾西わかめごはん+スープ)など。重い目をして担いだビールはよく冷えたままで、非常にうまかったです。


ところで、この小屋の扉は異常にたてつけが悪く、開ける方向には動くのに閉める方向へはただひっぱるだけではびくともせず、反動でどんどん開いていってしまうという恐ろしいわなを秘めた扉なのでした。閉めるのをあきらめ(早すぎ)、持参した文庫本を読みながら、ホットウィスキーを数杯のみますが、やはりじっとしていると体が冷えてしまいます。

まだ早い時間(5時頃)ですが、とっととぬくぬくのアドレナリンに潜り込んで、ヘッドランプで読書しつつ眠ろうかという体勢になっている頃、シャンシャンシャンと近づく熊鈴の音。

単独行のおじさんが登場です。この方は避難小屋ハンターのようで、奥多摩丹沢の避難小屋を泊まりながらあちこち歩いているのだとか。
「寝たいときに寝れて、起きたいときに起きれる。それで無料だからねー。」とのこと。
驚いたことにシュラフすら持たず、小屋備え付けの煮しめ寝具で寝るのだそうです。軽量化をつきつめるとこうなるのでしょうか。

おじさんはひとり晩酌など楽しんでいたご様子ですが、私はいつの間にか夢の世界へ。
それにしてもGoliteアドレナリン0°の保温性能は実に素晴らしいものでした。朝方は-7度くらいまで下がったようでしたが、自宅のせんべい布団よりも暖かいくらい。夜中に一度起きた以外は、大変快適に12時間ほどぐっすりと眠りました。
途中起きて外へ出た夜空にはもう夏の星座でした。

目をさましたら6時半。おじさんはもうすでに出発してるのだろうと思いきや、まだ爆睡中です。よくもこんなぺらぺらな布団でとびっくりです。
ソルレオーネのパスタなど食してだらだらしてるうちに、おじさんはさっさと朝食やら何やらかたづけて出発。さすが達人です。

避難小屋泊まりは初めてだったわけですが、なんだかんだで、思いの外快適なものでした。これは確かに癖になりそうです。

加入道山避難小屋一口メモ
・開く一方で閉まらないという【わな】な扉は、少々持ち上げながら閉めると吉!。。だとおじさんが発見してくださいました。



大室山はまだ200m上、朝一でもありますので、アイゼンを装着して出発。ほとんどの行程で不要ではありましたが、前大室との鞍部から大室山への取り付きの急登の数十メートルほどはアイゼンをはいていて安心だったように思います。なければにっちもさっちも行かない場合もありうることを考えると、初めての道へ行く場合はやはりお守り代わりに軽アイゼンを携帯すべきでしょう。



大室山への登りで、後ろを振り返ると、昨日歩いた稜線越しにどでかく富士山が!大室山を歩くならば、今回とは逆コースの方が眺望を楽しめそうです。それにしても歩いてきた稜線を眺めるのはなんとも充実感を感じるものですね。


犬越路への分岐を超えて5分ほどで、大室山山頂です。

久々の山梨百名山ゲット!


犬越路分岐まで戻り、ベンチに腰掛けて珈琲など。タッキーな私にとっては、3.5リットルの水でもギリギリな状況なわけで、ここまで珈琲は我慢していたのでした。


犬越路までは600m弱を一気に下ります。こちらの斜面は日当たりも良く、アイゼンは全く不要でした。


犬越路避難小屋
 

この小屋は新築の香りもかぐわしい真新しい避難小屋。トイレもあり、峠からの眺望もそこそこよいですので、次回はこちらにも泊まってみたいものです。

犬越路峠からの眺望



犬越路から用木沢出合へ500m弱の下りは、笹の急坂ではじまり、あとは延々と沢沿いに何度も沢の両端をあちこちしながら下っていきます。あれ、道はどこ?となったら沢の対岸を見てみましょう。しっかりと看板があります。

鍛錬不足の私にはトータル1000m強の一気下りは結構つらいものでした。

用木沢。新緑の季節が気持ちいい場所だそうです。

用木沢出合。やっと車道に。


数台はとめられそうなので、大室山・加入道山のぐるりっぷならここが便利かと。

西丹沢自然教室への車道沿いにはいくつかのキャンプ場がありました。

・白石沢オートキャンプ場
グレイゾーン駐車が抵抗あるならば、こちらで1日500円也にて駐められるようです。利用者には珈琲サービスとのこと(看板によると)。

・ウェルキャンプ西丹沢
名前は聞いていたことがありますが、ここはものすごく巨大なキャンプ場です。用木沢出合から少々くだった辺りから、西丹沢自然教室までの1キロほどにわたる川岸が延々とこのキャンプ場のサイトであるようです。(途中にバウアーハウスというキャンプ場を挟んでいますが)

ここでキャンプしつつ犬越路あたりまで登ってみるのも家族のイベントとしてはよいかもと考えた次第。

満開のみつまたを眺めたりしつつ、30分ほどの車道歩きで西丹沢自然教室に到着。


コーラがなかったので、サイダー。Buy Japanese!


大変に充実感のある避難小屋泊まり冬山ぐるりっぷでした。一応まだかろうじて3月ですし、、冬山ということで、どうかひとつ。。 アイゼンも使いましたし。




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